カラマツの根株心材腐朽病

 

 去年12月にご依頼いただいた、別荘の庭のカラマツ(手前11本)の伐採です。

 写真は11月の現場調査の際の写真です。樹勢に優劣はありますが、外観からは腐朽をうかがわせるような兆候はありませんでした。

 

 現場は、別荘に囲まれ重機が入れないこともあり、当社にご依頼いただくことになりました。

 去年12月は強風が続き、なかなか実施できませんでしたが、やっと取り掛かることができました。

 写真の樹を徐々に切り崩していき、最後に根元から伐倒してみると・・・

 

 なんと、心材部に腐朽被害がありました。

 知らないとはいえ、こんな木に登ってたんですね、「怖い、怖い!」

 カラマツの根株心材腐朽病の被害木は、外見上健全木とほとんど変わらないので、立木の時点では樹体内の腐朽を調べるのは困難なようです。(打音とかで判らないのかなあ?)

 写真では褐色腐朽を呈しているので、原因菌はカイメンタケ・ハナビラタケ・レンゲタケンなどだと思われますが、子実体(きのこ)が出てみないと判りません。(余談ですが、ハナビラタケは食べられます。)

 被害の発生は立地・土壌条件による影響が大きく、被害の多発する林分とほとんど発生しない林分に分かれるそうですので、近くに伐根や倒木があるときは確認する必要があると思います。

 今回の現場は、他の樹にもアンカーを取ってバックアップにしようと思います。 

 (財団法人日本緑化センター発行「元気な森の作り方」参照)

 

 

 1月のインフルエンザとノロウイルスも完治し、現場の雪もやっと解けたと思ったら、明後日また大雪の恐れありとのこと・・・

 「早く暖かくならないかなー。」