白樺の特殊伐採

 

「お客さんの家の白樺に穴が開いているので、ちょっと見てほしい。」
 いつもお世話になっている、建築家の方からのご相談でした。

 

 写真のような傷が地上5m位のところあり、梯子をかけて覗いてみると・・・ 

 写真ではわかりづらいのですが、カミキリムシの脱出口のような穴があります。

 調べてみると、根元にも二か所脱出口らしき穴が見つかりました。

 近隣の「八ヶ岳倶楽部」で、穿孔虫の食害を受けた白樺が倒れたのをテレビで見たこともあり、泣く泣く伐採を決意されました。

 

 写真の白樺二本とも、根元に二個づつ穴が開いていました。

 白樺は虫に入られ易いのでしょうか?


 大枝数本は、屋根や引込線に掛かってしまいますので、リフトして下しました。

 

 

 

 二本目は、電線と引込線の間の狭い範囲に下さなければならないので、苦戦を予想していたのですが、大枝が少なかったので思いのほか順調に進みました。

 

 あとはトッピングカットで、徐々に切り落としていくだけです。

 先が見えてきたので、気を引き締めてもうひと頑張りです。

 本日も無事終了!
 樹幹上部に穴のあった白樺は、雨水の侵入があったのか、ずいぶん水分が多く、心材部分にクラックが入っていました。

 標高の高い地域なので、いづれ凍裂の被害も予想されますので、決断は正しかったと思いますよ。

 伐り下ろした枝や幹は、あっという間にご近所の方たちに引き取られていきました。

 ちなみに輪切りをレンチンすると、割れずに乾燥できます。

 コースターなんかにいかがでしょうか、一度お試しあれ。