極端な偏心木の伐採。

 今まで特伐中心にブログを書いてきましたが、「偏心木の伐倒も一見の価値ありですよ。」との声にお応えして、早速ご紹介させていただくことのしました。(今回は少し特伐の要素も含まれています。)

 大枝のせいで極端に重心が偏っていますので、大枝を切り詰めることにしました。

 

 

 大枝の下は牛さんの放牧地で電柵が張られています。

 大枝を切り詰めたうえで、チルホール二丁を使って斜め後方に「ドシーン!」、狙い通りの伐倒ができました。 斜め後方という制約がなければ、枝下しは必要なかったかもしれませんが、「安全第一!」念には念を入れて。

 もう一本は、これまた著しく偏心したサクラです。

 こちらも大枝を切り詰めてから、家の反対側に「ドシーン!」

 

 重心位置の見極め、伐倒方向とチルホールの設置位置、受け口の角度、ツルの幅などなど・・・

 また都合よくアンカーが取れるわけでは無いので、全ての条件をトータルで判断しなくてはなりません。

 偏心木は林縁部に多く、林縁部は道路・電線・住宅に面していることが多いので本当に神経を使うのですが、今の現場も終わりに近づいたので、もうしばらく神経をすり減らすような伐倒が続きそうです。